小学校の必修科目としてプログラミングが追加され、「将来に役立つプログラミングスキルをしっかりと身につけてほしい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、スクールに通わせたり有料のWebサイトを使うことに抵抗のある方も多いはず。
そこでおすすめしたいのが、無料で利用できるプログラミング学習サイトです。
今回は、無料で使えるプログラミング学習サイトを7つをご紹介します。
お子さまにぴったりなサイトの選び方も解説しますので、お子さまのためにもご一読しておくことをおすすめします。
プログラミング学習の重要性
小学校では、2020年度からプログラミング教育が導入されました。
プログラミング教育が導入されたのは、私たちの生活に欠かせない存在となったコンピュータをより適切・効果的に活用しなければならない社会がやってきているからです。
「人間の仕事がAIに奪われる」時代が来るかもしれない社会で必要なスキルを身につけるために、プログラミング教育は非常に大切な存在となっています。
また、大学入学共通テストでもプログラミング知識が必要な「情報」という科目が追加されることとなり、受験を有利に進めるためにもプログラミング教育が欠かせないものとなっているのです。
GMOメディア株式会社と船井総合研究所がおこなった調査によると、プログラミング教育の必修化や大学入学共通テストに追加されることを理由に、プログラミング教育市場規模が5年連続で上昇していることがわかっています。
それにより、自宅で無料で学べるプログラミング学習サイトの需要も上昇していると言われています。
参考:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」
GMOメディア株式会社「「コエテコ byGMO」が船井総合研究所と共同で『2023年 プログラミング教育市場規模調査』を実施」
プログラミング学習サイトを選ぶ3つのポイント
無料のプログラミング学習サイトを選ぶなら、お子さまに合ったものを選んであげたいですよね。
ここからは、プログラミング学習サイトを選ぶときの3つのポイントを解説します。
・学びたい言語やフレームワークをマスターできるかを確認する
・無料で学べる範囲を他サービスと比較する
・学習スタイルを確認する
学びたい言語やフレームワークをマスターできるかを確認する
1つ目のポイントは、学びたい言語やフレームワークをマスターできるかを確認することです。
1つのサイトでいくつかの言語を学べるサイトもあれば、1つの言語に集中して学べるサイトもあります。
学べるフレームワークもサイトによって異なるため、お子さまの目的に合ったサイト選びが大切になります。
また、無料サイトは学べる範囲が限られる可能性もあるため、学びたい言語やフレームワークを最後まで学べるのかを確認することも大切でしょう。
「どの言語やフレームワークをしっかりと学びたいか」を理解してからサイトを探すと、スムーズにサイト選びができますよ。
無料で学べる範囲を他サービスと比較する
2つ目のポイントは、無料で学べる範囲を他サービスと比較することです。
同じ言語を学べるサイトでも、サイトによって学べる範囲が異なります。
マスターしたいスキルと照らし合わせて「どこまでスキルを身につけられるのか」をチェックすることが重要です。
希望通りの範囲が学べれば、効率よく勉強を進められます。
有料サービスの利用の検討しているのであれば、「どこまで無料でどこから有料なのか」を他サイトと比較するのもいいでしょう。
比較することで無駄な出費もおさえられますよ。
学習スタイルを確認する
最後のポイントは学習スタイルを確認することです。
無料のプログラミング学習サイトには、ゲームのように操作できるプログラミングやモノづくりを楽しめるロボットプログラミング、動画を見て学ぶプログラミングなど、さまざまなスタイルがあります。
途中で飽きてしまったり挫折してしまったりしないよう、楽しんで学習できるスタイルを選ぶといいでしょう。
無料のプログラミング学習サイト7つを徹底比較!
ここからは、実際にどのようなプログラミングサイトがあるのか比較していきます。
お子さまに合ったサイトを選ぶために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
比較 項目 | ScratchJr | Code Monkey | Lightbot: Code Hour | プログラミングゼミ | Hour of Code | MOONBlock | ビスケット |
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価格 | 無料 | 月額5,500円 ※無料体験有 | 無料 オリジナル/Jr版: 360円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
対象 年齢 | 5~7歳 | 未就学児~ 中学生 | 4歳~8歳 | 7歳~ | 小学生~中学生 | ー | 4歳~ |
動作 環境 | タブレット | パソコン タブレット | パソコン タブレット | パソコン タブレット | パソコン タブレット スマートフォン | パソコン タブレット スマートフォン | パソコン タブレット スマートフォン |
特徴 | 文字を読めなくても学習できる 自作キャラクターを操作できる | ノウハウのある東進が提供 1回5分からできる | 基礎~専門まで網羅 シンプルなゲームで取り組みやすい | ゲームと動画で学習できる 複数アカウント作成できる | 1億人以上が利用 有名キャラクターやゲームで学習できる | ゲーム作成を通して学習できる 会員登録が不要 | 文部科学省が紹介している ステップ学習あり |
ScratchJr
ScratchJrは、タッチ操作で簡単に学べるプログラミングアプリです。
5歳~7歳を対象としたアプリで、ブロック遊びのような感覚でプログラミング知識を身につけられることが特徴です。
イラストが表示されているため、文字が読めないお子さまでも安心して利用できます。
プログラミングで作ったキャラクターをジャンプさせたり、ダンスをさせたり、歌を歌わせたりとゲーム感覚で楽しめることも嬉しいポイントです。
また、録音した自分の声や撮った写真の取り込みもできるなど、さまざまな方法で楽しめるアプリだと言えるでしょう。
スキルを身につけられたときや年齢が上がったときは、プログラミング学習ツールとして有名な「Scratch」に取り組むのがおすすめです。
入門編であるScratchJrからScratchにステップアップすることで、お子さまの意欲も高まるはずですよ。
公式サイト:ScratchJr
Code Monkey
Code Monkeyは、全世界で2,500万人が利用するプログラミング学習サイトです。
Code Monkeyの特徴は、入門レベルから上級レベルまで身につけた知識に合わせたコースが選択できることです。
プログラミング知識の少ないお子さまには感覚的に操作できる「ブロックプログラミングコース」、専門的な知識が学べる「Python基礎コース」など、約1,000のチャレンジを段階的に学習できます。
また、短時間で取り組めるため、夕飯前の5分間・遊びに出かける前の5分間だけなど気軽に学習できることも特徴のひとつです。
Code Monkeyは東進が提供するサービスのため、長年のノウハウで誰でも無理なく学習に取り組めるメゾットを取り入れられています。
ゲーム感覚で楽しく進めながら、プログラミング知識をしっかりと身につけられるでしょう。
無料版では30ステージまで利用可能。
まずは無料版からスタートしてみましょう。
公式サイト:Code Monkey
Lightbot: Code Hour
Lightbot: Code Hourは、ロボットを動かしてプログラミングの基礎を学べるアプリです。
ロボットを操作して指定場所でライトをつけるというシンプルなゲームですが、基本的な知識だけでなく、条件分岐やプロ―シージャーと呼ばれる専門的な知識も学ぶことができます。
はじめはロボットを動かすことからスタートし、徐々にレベルアップしてゲームを進めるため、お子さまの意欲を高めながらプログラミングを学べるのではないでしょうか。
無料版では、20問を解くことができます。
問題が少なく感じるかもしれませんが、「結構頭を使う!」「解きごたえがある」「空間把握能力を鍛えられる!」と評判なようですよ。
有料版には、4〜8歳向けの「Junior Coding Puzzles」、9歳以上対象の「Programming Puzzles」がリリースされています。
まずは無料版でお子さまに合ったアプリかをチェックしてから、有料版を検討するのもいいかもしれませんね。
公式サイト:Lightbot: Code Hour
プログラミングゼミ
プログラミングゼミは、ゲームや動画視聴を通してプログラミングが学べるサイトです。
プログラミングゼミの特徴は、自分が描いたイラストをプログラムで動かせる機能があることです。
自分で描いたものをそのままアニメーションにできるため、わくわくしながらプログラミングを学べます。
また、動画で学べることも特徴のひとつです。
プログラミング中につまづいたときに視聴できるヒントの動画や、プログラミングの基礎を学べる動画など、じっくり学べる機能があるのも嬉しいですよね。
プログラミングゼミは1つの端末で複数のアカウントが作れるため、兄弟姉妹で一緒に学習することもできますよ。
Hour of Code
Hour of Codeは、全世界1億人に利用されているプログラミング学習サイトです。
Hour of Codeの特徴は、アナと雪の女王、モアナと伝説の海、スター・ウォーズなど人気キャラクターを動かしてプログラミングを学べることです。
プログラミング特有の難しい言葉も出てこないため、「プログラミングは難しい」とイメージを持ちづらくお子さまが始めやすいアプリだと言えるでしょう。
また、人気ゲームの「マインクラフト」で遊ぶこともできます。
動物やゾンビの動きをプログラムするコンテンツや、マインクラフト内を冒険するコンテンツを利用でき、ゲーム好きのお子さまにぴったりなアプリではないでしょうか。
公式サイト:Hour of Code
MOONBlock
MOONBlockは、日本で作られたプログラミング学習サイトです。
MOONBlockの特徴は、「ゲームを作る」ことを目的としたプログラミング学習サイトであることです。
プログラミング学習サイトの多くはゲームを作る前にアニメーション作りをおこなう必要があるため、ゲーム作りがしたいお子さまは途中で飽きてしまうかもしれません。
そのため、プログラミングに慣れていなくてもゲーム作りができるMOONBlockは取り組みやすいサイトなのではないでしょうか。
また、会員登録なしで気軽にプログラミングが学習できることも特徴のひとつ。
「プログラミングをしてみよう!」と思ったときにすぐに取り組めるのは嬉しいポイントですね。
公式サイト:MOONBlock
ビスケット
ビスケットは、プログラミング学習をはじめたいお子さまにぴったりなサイトです。
ビスケットの特徴は「メガネ」という仕組みを使って自分で描いたイラストをアニメーションにできることです。
たった1つの「メガネ」の仕組みでプログラミングできるため、難しい操作なく楽しく学べるのではないでしょうか。
また、知識を身につけるとゲーム作りもでき、レベルに合わせた学習ができることも特徴的です。
ビスケットは一部小学校や中学校、特別支援教育でも教材として使用されています。
文部科学省も紹介しているサイトのため、安心して利用を開始できますね。
公式サイト:ビスケット
選ぶのが難しい場合はScratchJrを使おう
本記事では、おすすめしたい無料のプログラミング学習サイトをご紹介しました。
お子さまにぴったりなサイトを選択するためには、以下が大切になってきます。
・学びたい言語やフレームワークをマスターできるかを確認する
・無料で学べる範囲を他サービスと比較する
・学習スタイルを確認する
この3つのポイントに沿って、プログラミングを楽しく学習できるサイトを見つけましょう。
とはいえ、どうしたらいいか迷うという方向けには「ScratchJr」をおすすめします!有名なプログラミング学習ツールの「Scratch」へとステップアップすることが可能だからです。とりあえずチャレンジしてみて、どうしても合わないようでしたら他の学習サイトを使ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!