ビジュアル言語は、子どもでもわかりやすくプログラミングを勉強できるツールです。
あくまで勉強用の言語なのでビジュアル言語で作れる機能は限られますが、プログラムで身につけておきたい論理的思考力を鍛えることができます。
ビジュアル言語の基礎から、プログラミング学習の応用ステップまでビジュアル言語の全てがわかります。
プログラミングについて知らない方でも、なぜビジュアル言語を学んでおくべきなのかがわかります。
さらに、「ビジュアル言語」を学べるツールや教室もまとめます。
プログラミングのプロである現役SE(システムエンジニア)の僕が「子どものうちに身につけておきたいプログラミング能力」の観点からビジュアル言語について説明しますね!
この記事を書いた僕のプロフィールはこちら!
プログラミング経験15年!
大阪大学工学部情報学科卒業 (4年)
大阪大学大学院情報科学研究科卒業(2年)
大企業SEで数億円規模のプロジェクトマネージャーを担当(9年)
テキスト言語スキル: Java, JavaScript, PLSQL, Python, C++, VBA, ABAP, MQL4, etc,.
ビジュアル言語とは
プログラムは大きく分けて2つの方法がある
プログラムを作る方法には大きく分けて以下の2つの方法があります。
- テキスト言語
- ビジュアル言語
テキスト言語は実現できる機能の範囲が広く、アプリケーションやWebサイトを作るのに使われています。
その代わり勉強するのも大変で、かなり奥が深いです。プログラミングを本格的に勉強するならテキスト言語で勉強する必要があります。
ビジュアル言語は逆に、実現できる機能は限られます。
ですがとても理解しやすく簡単なのでプログラミングを始めて勉強するのに最適な方法です。
プログラミングで将来的にアプリを作れるようになりたいなら、まずはビジュアル言語を勉強し、最終的にはテキスト言語に挑戦するのがおすすめです!
「そこまでプログラミングを深く学ばなくてもいいかな・・・」という方はビジュアル言語だけで十分です。
ビジュアル言語の概要と4つのメリット
ビジュアル言語とは「簡単な処理が書いてあるブロック」を繋ぎ合わせて作るプログラムです。
アプリケーションを作成したりロボットを自動操縦できます。
ビジュアル言語の最大の特徴は、なんといっても見た目のわかりやすさです!
あらかじめ用意されている処理ブロックをつなぎ合わせるだけで、自分が作りたいプログラムを組み立てることができます。
例えば下の画像は、ダンスさせるために組まれたビジュアル言語です。
ぱっと見てどんなことをしたいのかがすぐにわかりますよね。
教育テレビでもたまに扱われたりするくらい、子どもでも理解しやすい言語となっています。
ビジュアル言語には以下の4つのメリットがあります。
ビジュアル言語の4つのメリット
- 複雑なコードをキーボードで打ち込む必要がないので簡単に作れる
- 自分が組んでいるプログラムを視覚的に確認しやすい
- ゲームをしている感覚で楽しみながらプログラムを作れる
- 試行錯誤する中で論理的思考力や問題解決能力が養われる
ビジュアル言語は多くの小学生向けのプログラミングスクールで採用されており、楽しみながらプログラミングを学ぶのに最適な方法です。
ビジュアル言語の学習で得られる能力
ビジュアル言語の学習を通して、子どもたちは楽しみながら、自然にプログラミング的思考力を鍛えることができます。
プログラミング的思考力とは、2020年度より小学校でのプログラミング教育を実施するにあたって、2016年に文部科学省が提唱した以下のような能力を指します。
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」
引用元:文部科学省『小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)』(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/122/attach/1372525.htm )
長くて分かりづらいと思いますので、もう少し具体的にご説明します。
論理的思考力
プログラミングにおいては自分が実現したいと思ったゴールへの筋道を、客観的かつ具体的な指示で、順序立てて説明する能力が求められます。
コンピューター相手に「なんかこう、いい感じにやっておいてね。よろしく!」などという曖昧な指示は通用しませんよね。
「論理的思考力」と言われると難しく見えるかもしれませんが、実はどんな人でも日常の中で論理的思考を実践しています。
例えばお子さんが小学校へ行くときのことを考えても、無意識に以下のような思考・判断をしているはずです。
- 外の天気を見て傘を持っていくかを決める。
- 友だちと待ち合わせをしている場合、相手が既にいたらすぐ出発する。いなかったら待つ。
- 家を出て左へ50m真っすぐ進んだら、右へ曲がる。
- そこから30m進んだ交差点で、信号が青ならそのまま進む。赤なら停止する。
- 横断歩道を渡るときには手を上げる。
他にもすれ違う人をよけたり、友だちを見つけたら挨拶したりと、人間は普段から無数の判断を繰り返して生活しているのです。
もしプログラミングを通して同じことをキャラクターに行わせようとした場合、通学時に起こるすべての要素を順序立てて並べ、条件に応じた行動を入力する作業が必要となります。
プログラミング学習によってこういった活動を繰り返していくことで、物事を順序立てて組み立て、説明する論理的思考力が身につくのです。
クリエイティブな問題解決能力
プログラミングを行う上で、入力したプログラムが思った通りに動作しないという状況は頻繁に発生します。
なぜならプログラミングにおいて、曖昧な指示や必要なステップを飛ばした指示は通用しないからです。
そこで、自分の入力した内容を確認し、具体的な解決方法を考え出す必要があります。
問題解決のための4ステップ
- エラーの原因がどこにあるのかを発見する
- なぜそれがエラーになってしまったのかを究明する
- どう直せば想定通りの動作になるのかを考え、実行してみる
- うまくいけばOK、そうでない場合は再度①に戻ってみる
このような試行錯誤を何度も行うことにより、お子さんの問題解決能力が向上していきます。
繰り返しエラーに対応していくうちに、自分自身の間違えやすいポイントに素早く気づけるようになり、さらに効率的な解決法の見出し方も身につけられるようになるでしょう。
初心者に最適なビジュアル言語プログラミングスクールの選び方
小学生のお子さんがビジュアル言語を用いたプログラミングを学ぶ際には、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
たしかに従来のテキストプログラミングと比べると、ビジュアルプログラミングは気軽に始められるように見えるかもしれません。
しかし、ビジュアル言語の内容はあくまで「プログラミング」です。
特に小学生のお子さんが自学自習で進めるのは、かなり難易度が高い行為であるといえます。
お子さんの適切なプログラミング的思考力を養うためには、良い指導者から、適切なカリキュラムに沿って指導を受けることが重要です。
教育カリキュラムと環境の重要性
プログラミングスクールには、カリキュラムやコースの設定があります。
小学生向けのスクールであれば、マウスの操作の仕方や文字の打ち込み方から丁寧に指導してくれるため、パソコンに触れたことのないお子さんでも安心して学習を始められるでしょう。
最初はビジュアル言語を用いて「見本どおりに動かしてみる」ことを通してプログラミングの基本的な仕組みや考え方を学びます。
そこから少しずつ応用的なプログラミングの学習へと進めていくわけですが、ここでカリキュラムや環境がどれだけ整っているかが学習効率に影響してきます。
- ゲーム形式で難しさを感じさせないこと
- すでにできること+αの積み上げ学習で「できる!」と感じさせること
- 困ったときに質問できる講師がそばにいること
- 「できた!」を分かち合える仲間と一緒に学習できること
小学生にとって楽しく学習できるカリキュラム・環境の有無は最も重要です。
お子さんが自ら行きたい!と言えるスクールを見つけてあげたいですね。
実践的なプロジェクトがあるスクールの選択
楽しくプログラミングを学ぶことも大切ですが、論理的思考力やプログラミング技術をしっかりと身に付けられるかどうかもスクール選びにおいては重要です。
プログラミングスクールを選ぶ際には、どのようなイベントやプロジェクトが設定されているかも確認してみましょう。
プログラミング能力検定の取得
プログラミング能力検定(プロ検)は、2025年から必修となる大学入試共通テスト「情報Ⅰ」の出題範囲に対応した検定試験です。
ビジュアル言語を用いて受検することも可能で、詳細な成績表が返ってくるためお子さんの理解度を測定する機会となります。
たとえば全国に3100教室以上展開しているプログラミングスクールQUREOでは、小学生向けの初級コースに2年間通うことでレベル4(高校生〜大学生レベル)への合格を目指します。
資格取得は小学生にとって良い目標となりますし、合格できれば自信にもつながります。
プログラミング大会への出場
小学生を対象としたプログラミングの大会への出場も、お子さんにとって大きな目標となりえます。
- 全国選抜小学生プログラミング大会
- ゼロワングランドスラム
- Tech Kids Grand Prix
上記の大会は特に規模が大きく、年々参加者が増加する傾向にあります。
このような大会に入賞した経験があれば、今後の進学や就職の際に強力なアピール材料となること間違いなしです。
スクール選択の際には、プログラミング大会へ向けた取り組みを実施しているかどうかもチェックしてみることをおすすめします。
初心者が使うべきビジュアル言語プログラミングツール
ビジュアル言語とひとことで言っても、さまざまなツールが存在します。
本項目では初めてのお子さんでも取り組みやすいビジュアル言語プログラミングツールをご紹介します。
実際にプログラミングスクールで採択されているものも多いので、特徴を覚えておきましょう。
それでは、代表的なビジュアル言語プログラミングツールを4つご紹介します。
Scratch(スクラッチ)
Scratchはアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発し、無償で公開しているビジュアル言語ツールです。
マウスを操作してブロックを動かす、オーソドックスなビジュアル言語となっています。
アニメーションやゲーム、アート作品の作成などが可能で、日本語にも対応しているため、初めてプログラミングを学ぶ小学生にぴったりのツールであるといえるでしょう。
Viscuit(ビスケット)
Viscuitは合同会社デジタルポケットにより開発、公開されているビジュアル言語ツールです。
自分で描いたイラストを「メガネ」という独自のプログラミング言語の上で動かし、アニメーションやゲーム、絵本などを作成することができるのが大きな特徴です。
文字を使わずマウス操作だけでプログラミングを体験できるので、小学校や特殊支援学級でも採択されています。
プログル
プログルは特定非営利活動法人みんなのコードが公開しているビジュアル言語ツールです。
小学校高学年のプログラミング教育用教材として開発されており、算数や理科の学習をしながらプログラミングを学ぶことができます。
学校の授業でも使用できるように具体的な指導案(授業の進め方)も公開されているので、学校で触れたことのあるお子さんもいるかもしれませんね。
MakeCode(メイクコード)
MakeCodeは、Microsoft社が開発した無償のオープンソースプラットフォームです。
ビジュアルエディタを用いたプログラミングと、テキストエディタでのJava Scriptのプログラミングの両方を行うことができる上に、両者の間に互換性があるのが特徴です。
また、Minecraft Educationに加入していれば、MakeCodeを利用してMincraft(マイクラ)のmodを作成することもできます。
ビジュアル言語学習者におすすめのオンラインリソース
続いては、小学生のお子さんが自力でプログラミングを学習する上で有益なオンラインリソースをご紹介します。
「いきなりスクールに通わせても本人がやりたがるか分からない」
「近所にプログラミングスクールがないけれど、一度プログラミングを試してみたい」
「スクールに通うのが大変なので自宅でプログラミング学習をさせたい」
このような場合には、まずオンラインで学習してみるのもひとつの手段です。
今回は特に代表的な3種類のオンラインリソースをご紹介します。
ScratchJr(スクラッチジュニア)
先ほどご紹介したビジュアル言語Scratchを、より低学年向けにアレンジした入門用のビジュアル言語です。
元となったScratchは素晴らしいビジュアル言語ですが、低学年のお子さんが自力で学習するには少し難しいかもしれません。
ScratchJrは対象年齢が5〜7歳であり、より直感的な操作でプログラミングを学ぶことが可能となっています。
無料で体験することも可能です。
最初の一歩におすすめのサービスであるといえるでしょう。
東進Code Monkey(コードモンキー)
東進Code Monkeyは東進ハイスクールで有名な株式会社ナガセが独占提供しているオンラインのプログラミング学習サービスです。
簡単なビジュアル言語プログラミングからスタートし、約1,000のステージクリアを通して最終的にはPythonなど本格的なプログラミング言語まで学習できます。
株式会社ナガセは小学生用の学習塾やスイミングスクールといった教育サービスを提供している教育系大企業です。
小学生指導のノウハウを存分に活かしたシステムで、楽しく学習できること間違いなしです。
30ステージまで無料体験が可能なので、興味を持った方はぜひ一度アクセスしてみてください。
Lightbot: Code Hour(ライトボット コードアワー)
Lightbot: Code Hourは、未就学児〜小学生のお子さんを対象とした、ビジュアル言語を学べるプログラムです。
グレーやピンクのロボットに指示をして、決まった場所でライトを点灯させればクリアというミニゲーム形式でプログラミングを学べます。
一見簡単なゲームのようでありながら、ステージを進めることで「ループ」や「プロシージャ―」といったプログラミングに必要な考え方を覚えることが可能です。
プログラミングだけでなく立体的な物の見方も学べるので、小さなお子さんにとっては非常に有用なプログラムだと言えます。
20問目まで無料でプレイできますので、ぜひ試してみてください。
現役SEが語るビジュアル言語の学習アドバイス
小学生のお子さんがビジュアル言語を学習するにあたって意識していただきたいポイントを、現役SE(システムエンジニア)の僕の目線から紹介します。
この記事を書いた人のプロフィール
大阪大学 工学部情報学科卒業 (4年間在籍)
大阪大学大学院 情報科学研究科卒業(2年間在籍)
大企業の社内SEに就職して数億円規模のシステム化プロジェクトリーダー(9年間在籍)
経験したプログラミング言語: Java, JavaScript, PLSQL, Python, C++, VBA, ABAP, MQL4, etc,.
学習初期における挫折を避ける方法
せっかくお子さんがプログラミング学習に興味を持っても、その後「やっぱり難しい!」と挫折してしまうケースがあります。
小学生のうちにプログラミングに苦手意識を持たせてしまうという事態は、先々を考えても極力避けたいところですよね。
そこで本項目では「初めて学習する小学生が挫折しないためのポイント」を3つご紹介します。
楽しみながら学ぶことを最重要視する
小学生のお子さんに「将来役に立つから、今はつまらなくても頑張りなさい」は通用しません。
子どもの時間感覚は大人とは大きく異なりますので、1年後のことですらまったく想像ができないのが普通です。
目の前のプログラミング学習事態に楽しさを見出せなければ、あるいは難しさを感じてしまえば「もう嫌だ」となってしまいます。
そこで、プログラミングを学習する上では「本人が楽しめること」を最優先にしてあげましょう。
スモールステップで成功体験を積ませる
プログラミングを学習する上で「成功体験」は非常に重要です。
自分が作ったプログラムが想定通りに動くことで、子どもたちは「できた!」という感覚を得ることができます。
プログラミングスクールで学習していれば、カリキュラムに沿って成功体験を積んでいくことが可能ですが、自己学習の場合には詰まってしまうこともあるかもしれません。
そのようなときには焦らずに「今、できること」に取り組ませてあげましょう。
他の子どもたちと交流しながら学習する
小学生にとっては「仲間がいること」「ライバルがいること」も、学習をする上では重要なファクターとなります。
プログラミングスクールに通うことで、一緒にプログラミングを学ぶ仲間を作ることができます。
ときには「あの子に負けたくない」とライバル意識を燃やすことでモチベーションを高める効果も期待できるでしょう。
ちなみにもともとのお友だちがそのスクールに通っていなくても大丈夫です。
小学生は環境適応能力の高さが特徴です。
仲間が欲しいタイプのお子さんであれば、通っている間に自然と仲間を作っていけるでしょう。
内向的で積極的に友だちを作らないタイプのお子さんであっても、同じ場で一緒に学習をしているお子さんのことは内心仲間だと認識していることが多いです。
したがって、おとなしいお子さんでも、プログラミングスクールに通うメリットは大いにあるといえるでしょう。
実践的スキル向上のためのプロジェクト案
プログラミング学習が進んできたら、より実践的なプロジェクトにチャレンジしていけるようになります。
これからご説明するようなプロジェクトに取り組むことで、お子さんの満足感や達成感を見たし、さらに学習意欲を向上させることが期待されます。
お子さんが下記のようなプロジェクトを達成できたらぜひ「こんなこともできるようになったんだね!すごい!」と褒めてあげてくださいね。
簡単なゲーム開発
プログラミングを進めていくと、既存のシステム上のキャラクターを動かすだけではなく、簡単なオリジナルゲームの開発もできるようになります。
小学生はゲームが大好きなものですが、実際に自分でゲームを作れるお子さんというのはそうそういません。
もしお子さんがゲーム開発をやってみたい!と言い出したときには、ぜひ背中を押してあげてください。
インタラクティブな絵本の作成
プログラミング学習を通してさまざまな操作を覚えていくと、インタラクティブな絵本の作成も可能になります。
「インタラクティブな絵本作成」とは、ストーリーを考え、キャラクターを作成して動かし、必要に応じてタップやクリックでの反応も加えながら、BGMも追加するというプロジェクトです。
ストーリー構成力と、それを表現するためのプログラミング能力の両方が求められる高度なプロジェクトであるといえます。
絵本を一冊作り上げられるとしたらお子さんはかなりの努力家であるといえるでしょう。
アニメーションの作成
さらに高度なプロジェクトとしては、アニメーションの作成が挙げられます。
学習を進めていくと、プログラミングを駆使して一本のアニメーション作品を作ることもできるようになりますが、実際に完成させるためにはかなり高度な技術が必要です。
絵本であれば文字を使った表現も取り入れることができますが、アニメーションとなるとキャラクターの動きや表情だけで物語を説明する必要があります。
学習上のひとつの到達点として、アニメーション作成というプロジェクトは大いに有効です。
完成させられればお子さんの大きな自信にもつながるでしょう。
まとめ:ビジュアル言語学習の次のステップ
ここまで、ビジュアル言語を活用したプログラミング学習の方法やそのメリット、できるようになることをご紹介してきました。
適切な指導者の下でカリキュラムに沿って学習を進めることで、お子さんはビジュアル言語をマスターしていくことでしょう。
最後に、ビジュアル言語を学習したお子さんがその後どのようなことに取り組んでいけばいいのか、次のステップについてのご案内をして本記事を締めくくりたいと思います。
学習したスキルの実生活での応用例
プログラミング学習が進んできたら、より実践的なプロジェクトにチャレンジしていけるようになります。
これからご説明するようなプロジェクトに取り組むことで、お子さんの満足感や達成感を見たし、さらに学習意欲を向上させることが期待されます。
お子さんが下記のようなプロジェクトを達成できたらぜひ「こんなこともできるようになったんだね!すごい!」と褒めてあげてくださいね。
簡単なゲーム開発
プログラミングを進めていくと、既存のシステム上のキャラクターを動かすだけではなく、簡単なオリジナルゲームの開発もできるようになります。
小学生はゲームが大好きですが、実際に自分でゲームを作れるお子さんというのはそうそういるものではありません。
もしお子さんがゲーム開発をやってみたい!と言い出したときには、ぜひ背中を押してあげてください。
インタラクティブな絵本の作成
プログラミング学習を通してさまざまな操作を覚えていくと、絵が動いたり音楽が流れたりするようなインタラクティブな絵本の作成も可能になります。
「インタラクティブな絵本作成」とは、ストーリーを考え、キャラクターを作成して動かし、必要に応じてタップやクリックでの反応も加えながら、BGMも追加するというプロジェクトです。
複数の要素を組み合わせる必要があるため、絵本を一冊作り上げられるとしたらお子さんはかなりの努力家であるといえるでしょう。
アニメーションの作成
学習を進めていくと、プログラミングを駆使して一本のアニメーション作品を作ることもできるようになります。
絵本であれば文字を使った表現も取り入れることができますが、アニメーションとなるとキャラクターの動きや表情だけで物語を説明する必要があります。
高度な技術を求められるプロジェクトであり、完成させられたら、それだけでもかなりすごいことです。
学習上のひとつの到達点として、アニメーション作成というプロジェクトは大いに有効であるといえます。
完成させられればお子さんの大きな自信にもつながるでしょう。
さらなるスキルアップのための進路選択肢
お子さんがビジュアル言語によるプログラミング学習を修了したら、より本格的なプログラミングの世界へと手を広げてみましょう。
より実践的なプロジェクトの成功体験を重ねていくことで、プログラミングの奥深さや楽しさを味わうことが可能です。
さらなるスキルアップの方向性として、2つの進路をご紹介して本記事を締めくくりたいと思います。
ロボットプログラミング
パソコンやタブレット内だけでなく、実際に現実世界で動くロボットを制御するプログラミングを「ロボットプログラミング」といいます。
実際に「もの」を組み立てる作業も加わり、これまでのビジュアル言語以上の観察力や論理的思考力、そして空間認識能力などが培われるのが特徴です。
ロボットプログラミングについては、ヒューマンアカデミージュニアやロボットプログラミングロボ団などが全国的にスクールを展開しています。
ブロック遊びなどの「ものづくり」体験が好きなお子さんにおすすめです。
文字・記号・数字を使い、ホームページやゲーム等を作りながら「本格的」なプログラミングを学ぶ
ビジュアル言語でのプログラミングだけでは物足りなくなったお子さんには、テキスト言語を学んでみるという手段もおすすめです。
小学生でも、基本的なプログラミング的思考が身についていれば、テキスト言語を学習することは十分に可能です。
たとえば以下のようなプログラミングスクールでは、小学生を対象としたテキストプログラミングの講座を開設しています。
ビジュアル言語の学習が進んだ後に、ぜひご検討ください。
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